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つれづれなるままに引き出しを開けると、自分でも忘れていたものを思い出したり… ぴったりの処方箋が見つかったり…
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イタリアは日本と同じように南北に長く、北のアルプス山脈から長靴の先、蹴られた三角形の岩のようなシチリア島や南の島々まで、その風土は変化に富んでおり、実際に旅してみるとイタリアの豊かさ、多様さを感じることができます。
ローマから南へと移動して行くと、田園風景も、町の様子や建物も、雰囲気がガラリと変ってきます。美しく整った、どこか威圧感のある重厚な町から、開放的な、明るい田舎的な町へ。高速道路の周辺には工場が多くなってきます。
「ナポリを見て死ね」という言葉がありますが、以前訪れた時は、お天気があまり良くなかったこともあって、ナポリ湾を見渡した景色も、正直そこまで印象には残っていませんでした。ただやはり、あのヴェスヴィオ山の姿が遠くに眺められたときは、映画「ポンペイ最後の日」を思い出して、感動したことを覚えています。
何年ぶりかで再訪したナポリはお天気も良く、遥か向こうまで弧を描くナポリ湾は濃い青色で、港にはたくさんのヨットや船が停泊しており、何世紀も前から同じ姿のヌオーヴォ城や卵城が、春の太陽を浴びて壮大にただずむその景色は、なるほどヨーロッパ北部の人達が憧れてやまない、明るいイタリアそのものなのだと思いました。また、特に今回私は「ボルジア家」というドラマを観た影響で、ナポリ王宮や、ヌオーヴォ城を外から見ただけでも、その内部で繰り広げられていたであろうドラマを思い出し、非常にワクワクしたのでした。
ナポリは中世、他国による支配が繰り返されたせいか、イタリア都市の中でも、他の都市とはまた少し違う異国情緒がある気がします。ナポリを中心とするイタリア南部は北部にとって(経済的に)お荷物などと言われながらも、最もイタリアらしいイタリア、私達が想像するイタリアであるような気がします。良く知られた「イタリア民謡」は実はほとんど「ナポリ(南部)民謡」であるとガイドさんが教えてくれました。
そして、ナポリと言えば、ピッツア!ナポリ風ピッツアはパリパリのローマ風と少し違って、縁が分厚く、モチモチしています。トマト、モッツアレラチーズ、バジルのシンプルなものの焼きたては本当に美味しい!

翌日、朝から雨模様になりました。この日はカプリ島へ渡るため、朝早くにナポリ港へ行き、1~2時間に一便の連絡船を待ちます。寒かったので、待っている間待合室の売店で、コーヒーを飲みましたが、イタリアで飲むコーヒーについてちょっと一言。バールなどでいろんな種類のコーヒーを飲む機会がありますが、まず、値段はそれほど安くない。そして量が少ない。美味しいことは美味しいのですが、アメリカ風の(いわゆるセカンドウエーブの)コーヒーに慣れていると、ちょっと戸惑います。もっと量を!(笑)そして水はタダではありません。水を飲みたければ別に注文します。これも安くはありません。ユーロになって、一層高くなったような気がするのは私だけでしょうか。(まあ、物価全般に言えることですが)
高速船は港を離れ、窓の外の雨にけぶるヴェスヴィオ山をぼんやりと眺めながら、「ああ、この天気では青の洞窟は無理かも・・・」などと考えていました。ふと気づくと、時間が経っても一向に景色が変らないような気がして、船は確かに進んでいるはずなのに変だと思っていた矢先、イタリア語で放送があり、どうやらエンジンのトラブルでナポリの港に引き返すような様子です。我々の不安げな様子を感じたのか、近くの席に座っていたイケメンの男性が、英語で説明してくれました。ちょっぴり嬉しかったです。
さて、結局船は港に戻り、別の船に乗り換えたりして、二時間以上ロスしてしまったわけですが、この二時間の遅れのおかげで、雨がやみ、ちょうど船を下りてアナカプリへ向かおうと歩いている時に、青の洞窟行きの船がでる桟橋のゲートが開きました。半分諦めていたので、本当にラッキーでした。
 
船の後にロープで繋がって、小船の船頭さん達が!水上スキーのようです

青の洞窟は近くまで船で行き、そこで3~4人乗りの小船に乗り換えて、入場するのです。洞窟の入り口は大変狭く、高さも見たところ1メートルくらいしかありません。お天気が悪く、波が荒いと、入場することは不可能です。
私達の順番が回ってきました。あの低い入り口、立っている船頭さんは一体どうするのだろうと思っていると、入り口上部の岩に打ち込まれた鎖が見えました。どうやらあの鎖を掴んで、仰向けになり、一気に船を洞窟内へ滑り込ませるようです。タイミングがとても大事です。とても危ない!ひやひやしながら指示通りに仰向けに寝転んで、姿勢を低くしたら、その次の瞬間にはもう洞窟の中でした。
洞窟の中は真っ暗です。その時、船頭さんが「後、ウシロミテー!」と叫びました。頭を上げて振り返ると・・・波間が青く、青く光っています!テレビや雑誌で何度も見たあの青。いや、それよりももっと青い。雨が上がったばかりで、それほど外の光も強くないはずなのに、それはまるで海中から強いライトで照らしているのではといぶかしむほど、明るい青さでした。
 
美しすぎて、作り物では?と疑ってしまうほどの青

何艘かの小船が一緒に入っており、船頭さんがイタリア民謡を歌う声が響いています。一生に一度は自分の目で見たかった青の洞窟。これが、あの青の洞窟なんだ!と感動していると、船頭さんが、日本語で「もっと見たい?モット?」と聞いてきました。当然私達はただただうなずきます。すると「一周1ユーロ、二周2ユーロ、OK?」と言っています。それでも興奮している私達は「OK、OK!」と返事をし、ゆっくり二周回ってもらいました。興奮冷めやらぬまま洞窟を出ると、どうやら船に戻る前に船頭さんにチップを渡すらしい。ゆらゆらとかなり激しく揺れる小船の上で寝転びながら、必死でカバンを探り、焦ってチップを出し・・・なんだか最後は慌しく洞窟を後にしました。
カプリの港に戻り、お昼ご飯のリゾットを食べました。南イタリアの味。フレッシュなレモンジュースの爽やかさ。今回は青の洞窟が目的だったため、もうこの後はソレントへ向かわなければなりません。

カプリ島は歴代のローマ皇帝から愛された由緒ある保養地です。中心のアナカプリは雰囲気のあるリゾート(大人の隠れ家)で、ゆっくり散策するのにはとても面白そうです。今度訪れる時は、なんとしてもカプリ島に泊まってみたいと思うのでした。






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