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つれづれなるままに引き出しを開けると、自分でも忘れていたものを思い出したり… ぴったりの処方箋が見つかったり…
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某巨大掲示板に「池上遼一を語るンだよ!」というスレッドがあって、噴きたしたことがありました。しかし、この見憶えのある言い回し、会話に頻出する「ン」は実際は池上遼一ではなく、原作者として何度もタッグを組んだ小池一夫氏の台詞なのですね。
池上遼一氏はあの水木しげる氏のアシスタントをされていたことでも有名です。(「ゲゲゲの女房」にもちゃんと登場されていました)

野球漫画に夢中になっている頃、本屋さんで立ち読みばかりしているうちにだんだん劇画ものが好きになっていきました。一番初めはながやす巧の「愛と誠」、この、少女漫画の学園モノとは一味違う、パンチの利いた(利きすぎ?)内容と絵柄に強く惹かれました。決して表には出ない、すさんだ裏社会としての学園、当時大流行りだった不良の世界と、ロミオとジュリエットばりの純愛という一見相容れないものの融合。これはとても衝撃的でした。新たな世界の幕開けです。
そしてその後知った池上遼一の「男組」(原作:雁屋哲)の世界にどっぷりハマり込んでしまうのに時間はかかりませんでした。「不良学園モノ」とも一口に言えないこの作品の内容は、アクション、任侠、政治、陰謀、男臭さの極致です。これが少年サンデーで掲載されていとは驚きです。「男とは」「信義とは」「理想の社会とは」といった今ではちょっと恥ずかしいようなテーマを何のケレン味もなく、ぶつけてきます。そして何より作者の見事な筆致、絵柄が大好きになりました。この作品もコミックスにして25巻と長く、絵柄も徐々に変遷してゆきます。最初の頃の大胆で力強い線がだんだん精巧でシャープな感じになってゆきますが、とにかくそのデッサンとリアル感、躍動感が素晴らしく、こんな絵が描きたい、と必死に模写を繰り返していました。主人公の流全次郎はもちろん大好きでしたが、敵役である神竜剛次もまたこれがカッコ良く、決して嫌いにはなれませんでした。(こんな高校生いるの?w)内容にも感化され、社会を憂いて見たり、男の生き様にあこがれたり・・・(笑)思えばこの頃が私の中二病絶頂期だったかもしれません。
それからというもの、とにかく池上遼一の漫画を読み漁りました。青年誌が多いので、ちょっと勇気が要りましたが…最初は「I・餓男ボーイ」だったか、「傷追い人」その後「スパイダーマン」「赤い鳩」「オファード」「フリーマン」・・・衝撃に次ぐ衝撃、まさに大人の階段一気に駆け上りですw とにかく登場人物が脱ぐ、脱ぐ・・・しかもその肉体はギリシャ彫刻よろしく素晴しく美しいのです。まさに芸術です。「サンクチュアリ」(原作:小池一夫)「信長」(原作:工藤かずや)に至って私の中では池上遼一はもう確固たる、不動の位置を占めました。もちろん雁屋哲、武論尊(史村翔)、小池一夫各氏らの原作は非常に秀逸、でもこれらの原作をここまでの世界で見事に描き上げられる池上遼一氏には本当に驚きと賞讃、尊敬しかありません。本当に大好きな漫画(劇画)家であります。

   
「クソッ、イイ男には特徴がないからな…」とはフリーマン(左)で主人公を追う刑事の言葉。氏の描く主人公の男達は男前すぎます。




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